大手住宅メーカー各社が、太陽光発電設備が設置された賃貸用アパートを相次いで売り出している。家庭で余った太陽光発電による電気を従来の2倍の価格で電力会社が買い取る制度(フィード・イン・タリフ)が、この11月から始まったことを追い風に、入居者が光熱費を節約できるメリットがあるとして、各社はアパート経営者への販売を強化している。
ただ、入居者は、太陽光発電で家庭の電気をまかなえ、余った電気は電力会社に売って光熱費を削減できるため、家賃の上昇分を回収できる場合もある。
大家にとっては、経済性や「環境に優しい」イメージをアピールして、ほかの賃貸住宅と差別化し、入居者を獲得しやすくなるメリットがある。
大和ハウス工業は11月、2階建てのアパート「セジュールエコハ」を発売。「環境というテーマが賃貸住宅でも大きくなる」(集合住宅事業推進部)として、同社の賃貸住宅の年間販売数の1割弱にあたる500棟を販売する目標を立てている。
3月からアパートの「シャーメゾンECOスタイル」を販売している積水ハウスは、2010年1月までに、同社の賃貸住宅販売数の1割弱程度の400棟を売る計画で、10年度は1000棟を販売して、他社を引き離す考えだ。
4月からエコ集合住宅の販売を始めたミサワホームは初年度に200棟を売る計画。
国土交通省によると、賃貸住宅の1~9月新設着工戸数は前年同期比で3割以上も落ち込んでおり、エコ賃貸住宅が市場を活性化するか注目される。今後は、マンションにも波及するとみられており、最近では三菱地所や大京などがマンションへの搭載を検討中とのコメントも発表されている。




















