太陽光発電については、コスト低減と発電効率アップが重要視されている。確かに、投資回収年が短縮されること、グリッドの価格に対し相対的に安価になることは必須であることは間違いない。だからといって、太陽光発電を扱っている企業では、デザインを軽視していい筈がない。昨年度の日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞を見たが、内藤審査委員長からは、もっと環境を謳ったデザインがあってもよかったのではないかいうコメントがあった。そういう意味で、今年はより環境にフォーカスしてグッドデザイン賞を観てみた。10月1日に2009年度の受賞が発表されたので、リポートしてみたい。
やはり、8月の日本産業デザイン振興会からの事前のプレスリリースからも、トヨタのプリウスやホンダのインサイト、新日本石油の創エネハウスや日本郵船のスーパーエコシップ2030など、環境関連のアイテムが数多く並んだ。ある意味、われわれのこれまでの概念が覆されるような考え方のシフトが起き、ものづくりの価値観も大きく変わる予感を感じる。ただ単に優れたものを作れば良いということではなく、再生可能、サステナブルな見方の中からどうデザインと融合させるのかというのが今後の主のテーマとなっていくのだろう。
確かに、太陽光発電のパネルは、設置費用からすると単に載せただけの方が安価な訳だが、果たしてそれで良いのだろうか。一方で、住宅などは長期優良化住宅の制度が注目されており、200年維持させるにはどうするかを議論しているのに、太陽光の設置はあまりにも貧弱すぎるのではないだろうか。また、既築住宅への設置方法ではデザイン的にも街に溶け込むものとは言い難いと思う。他社にも似たものがあったような気はするが、トップメーカーの積水ハウスが今年度グッドデザイン賞を受賞した、瓦一体型は街並みとの調和の点では評価できる。概要を以下に載せるが、今後はこのようなデザインはどんどん出てきて欲しいものだ。より詳細はグッドデザインアワードのホームページを観て欲しい。
(概要)屋根瓦と一体化させたすっきりしたデザインが特徴の積水ハウスオリジナルの5寸勾配屋根専用の太陽光発電システム。それまでにあった違和感のある大型置物のような据え置き型の発電モジュールでなく、発電効率を落とさずに、目立たず街並みに違和感を与えない事、設置に伴い住宅のデザインが制約を受けない対応力を持たせる事、できる限り大きな発電容量を搭載できる事などを目指し、積水ハウスオリジナルのメーターモジュール屋根瓦と同モジュール・設計断面・近似色で製品化。さらに広く普及させる事を目的に汎用品よりも価格を大幅に抑え、1kWあたり47万円で販売(2009年2月からの新適用価格)













